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ボクは動物カメラマン、撮影日記裏話1-1 06.07.09

ボクは動物カメラマン、撮影日記裏話1-1 06.07.09

皆さんはじめまして。僕は、フリーで野生動物の写真を撮影する仕事をやっています。
今回から、ボクが今まで訪れた場所や国、そこで出会った素晴らしい人々、味わってきた数々の感動、そしてボクが写真を撮り続ける最終目的、自然って何で大切なんだろうということについてお話していきたいと思います。どうぞよろしく。
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 ↑ネパールにて弟分のガネッシュとトラを待つ

●ボクが動物写真家になったわけ
まずボクがプロの動物写真家になりたいと思ったのは、日本獣医畜産大学二年生、二十歳の頃でした。動物奇想天外の千石正一さんでお馴染みの、自然環境研究センター(当時は日本野生生物研究センター)で、ニホンザルやニホンカモシカの調査のアルバイトをやったのがきっかけでした。ある冬の日、群馬で雪の急斜面を歩くニホンカモシカを見て感動してしまったのです。元々、子供の頃から動物が大好きだった僕は、農家の親戚の家に遊びに行くと「ケンのやつは、家に入る前にまず牛と豚に挨拶に行く」と笑われていました。そして、幼稚園くらいの頃から父と川や海へ釣りへ行ったり、飽きるともぐって貝を採って遊び、また友達と山へ野イチゴ摘みやドングリ拾いに行ったりしてまさに自然にどっぷりとつかって育ちました、高校時代は、休み時間に校舎の裏の溝で食用ガエルを捕まえて、放課後生物室で実験をするふりをして蒲焼を作り、担任の先生に食べさせたり(先生あれはカエルでした。ごめんなさい。でも、もう時効ですよね)、またある日悪乗りして、昼食の時間に教室で蒲焼を作ったときは、なんか美味そうなにおいがすると、同じ階の生徒たちがぞろぞろ集まってきたことをよく憶えてます。などと、時には、はちゃめちゃなこともやりました。
(つづきは↓クリッククリック!)
しかし、カモシカに出会えたときの感動は別格でした。なぜかというと何度も何度も通い続け、友達が次々にカモシカと遭遇するのに、なぜかボクだけはなかなか会えなかったのです。最初は笑いながら聞いていた「お前はカモシカに嫌われてんだよ」という冗談にも、だんだんと笑えなくなり「なんでオレだけ」とあせり始めた頃やっとその瞬間は訪れました。ある朝、雪に覆われた尾根を登りながらカモシカを探していると、突然、無線が叫びました。隣の尾根を歩いている友達です「おーいケンノスケー!オレの上にカモシカいたぞ。お前の方に行ったから~!」慌ててその方向を見ると、何か黒っぽい動くものが「カモシカだっ!!」ボクは双眼鏡以外の全ての荷物を雪の上に投げ捨て、彼の姿が尾根向こうに消え去るまで、ただただ見入ってしまいました。初めて見るそのあまりにも美しく気高い野生の姿に、今まで味わったことのない強烈な感動のパンチを食らってしまったのです。
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 ↑プロの動物写真家になるきっかけになった
  ニホンカモシカ(下北にて)
その時僕は、「この感動を独り占めするなんてもったいない。そうだ!写真でなら、この感動を他の人にも伝えることが出来るじゃないか」と思ったのです。自然と同様、やはり父の影響で僕は子供の頃から写真が大好きで、小学生時代から父のカメラを借りて、よく近所の友達や犬や猫を撮影していました。しかし、父の持っていたレンズは長くても135mm、警戒心が強く、近づくだけでも難しい野生動物なんて点にしか写せません。ボクは東京へ戻りバイト代を受け取ると、すぐに望遠レンズを買おうとカメラ屋へ走りました。でも数日間のバイト代など、たかが知れてます。しがない貧乏学生にとっては、高価な明るい超望遠レンズなど夢のまた夢です。結局は80mmから200mmのズームレンズを、しかも値切りに値切ってやっと買ったのです。でも、今まで使っていた135mmからすると、1.4倍もでっかく見える大迫力の望遠レンズは、まさにボクにとっては宝物でした。ボクは動物カメラマンの端くれにでもなったような気分になり、すっかり悦に入ってしまいました。
そして、今まではなんとなくシャッターを押していただけでしたが、野生動物のしかも人々に感動を与える写真を撮るという目標が出来たボクは、その日から早速勉強を始めました。野生動物の生態についての文献はもちろんのこと、様々な写真を撮るテクニックについて書かれている雑誌、カメラやレンズの性能の解説本、どのフィルムがどういう特徴を持っているのかについてなど、毎日夢中で様々な本を読みあさりました。同時に早く腕を上げるため、現像やプリント等でのごまかしがきかず、腕の良し悪しがストレートに結果に出てくる、リヴァーサル(スライド)フィルムをカメラに入れて、練習のために足しげく動物園へ通い始めました。もちろん、サルやカモシカ調査のアルバイトにも時間の許す限り出かけ、何とか傑作をものにしようと意気込んでいたのですが、実はこの頃の野生のサルやカモシカの写真は一枚も無いのです。それはなぜだと思いますか?実は、山で動物に会うとボクは感動してしまい、いつもシャッターを押すのを忘れて、ついつい彼らの美しさに見とれてしまっていたからなのです。
(つづく)

□動物カメラマン津田堅之介□

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